私たちのにんじんKibiji Prime Carrot

吉備路プライムにんじんの創造

「晴れの国」岡山県の南西部に位置する総社市は、年平均気温は16.5℃前後で雨量は年間千ミリ前後と、瀬戸内海特有の温暖かつ少雨の恵まれた気候です。吉備路オーガニックワークはこれら自然の恵みを活かして、化学合成された農薬や肥料を使わず、土作りや栄養価、味に徹底的にこだわり、平成13年に有機JAS認証を受けました。

安全、安心はもとより、現在では糖度も12度程度に上がり品質的にも自信の持てるにんじんに育ってきました。そのおいしさが評判となり、総社市のふるさと納税の返礼品としてもご活用いただいています。

私たちがおすすめしているのは「にんじんジュース」です。飲まれた方は果物レベルの甘さで、よくあるエグミもなくてゴクゴク飲めると言います。にんじん嫌いのお子さまも私どものにんじんであれば生スティックでポリポリとおいしいと食べていただくことは珍しくありません。ぜひ一度、吉備路プライムにんじんの味をお確かめください。

総社農園最高の品質と最大の量産を目指して

にんじんの反収は全国平均的に3〜3・5トンといわれますが、ここは当初2・5トンでした。反収5トンの目標を定め、先行投資で土作りにお金と時間をかけ、3年で3・5トンが見え始めました。収量と同時に、糖度や姿形などの品質向上も図っています。高品質で高栄養価、多収穫を実現するのが目標です。いまは年2作ですが、いいにんじんを作るには年1作のほうがいいだろうと考えています。人間同様、田畑にも休む時期が必要だと考えています。

土壌分析・施肥設計に基づき、黒マルチや透明マルチを駆使して太陽熱養生処理で土作りをして栽培するBLOF理論の実践を心がけています。手間暇かかるのが有機農業ではなく、栄養価が高く慣行以上に収量が上がり、味も良い、虫にも強い、連作障害も少なくなるというのがBLOF理論の原理原則です。3年で土質が軟らかく変わり、にんじんと一緒にコンクリートのような土が固まって掘り出される状態から、にんじんだけがスポッと抜けるようになり、秀品率も上がりました。

総社は平坦な地なので、染み込んだ水がスーッと抜けていくよう、20〜30センチほど溝掘をした高畝栽培で排水対策を徹底しています。昔ながらの農業のやり方に科学的な分析などの進化した部分を導入しながら、大事なところを忘れない。ただ分析結果の通りにするのではなく、葉の状態や湿度、土の状態を感じることが、いまの時代に必要な野菜作りの基本、農業の醍醐味だと思います。

近年のにんじんは糖度が12度ぐらいで、非常に甘いと評判です。知識や知恵が蓄積され、経験値を踏まえ、いろいろな作柄に対するアプローチができつつあります。 科学的なことも大事ですが、感性を忘れたらいい野菜はできないと思います。ボタン一つで結果が出る世界にいる人は経過を見ずに判断しますが、同じ言葉でも相手の目つきや頷くタイミングなどで感じる部分があるものです。コミュニケーション能力や人間力、グローバルに物事を見る力が、ますます必要になってくるでしょう。農業にはすごく可能性があるのだと思っています。

写真:総社農園
写真:総社農園

くぼ農園夢を叶える豊かな里山「くぼ農園」

岡山空港から車で約15分、市街から約40分の御津の里山に、くぼ農園はあります。岡山市御津の観光農園を引き受け、広大な土地に柿園やぶどう園、栗園が点在し、アボカドの育成にトライ中です。緑あふれる里山で、収穫して、食べて、のんびりした時間を満喫。ぶどう狩りや原木栽培のしいたけ狩り、栗拾いやさつまいも掘り、BBQやドラム缶ピザ作りなどを一年中楽しめる観光農園として展開しています。特に95%が岡山県産のマスカット・オブ・アレキサンドリアの温室は700坪。そのテーブルで食べる体験が訪れた人の感動を呼んでいます。

今後は田んぼ一枚ごとの花畑、家族連れが山歩きを楽しみ、ハンモックに揺られ、川で沢ガニや魚とりに興じる豊かな里山の過ごし方の創造。ベリーAで作るぶどう酒、古民家ホテルの開業や陶芸家や飲食店など、夢を持ったいろいろな職種の人との関係を築き、地域活性化の推進を行いたい。高齢化が進み、田畑の保全が必要な時代に、農業を通じた中山間地の活性化のモデルケースを果たしたいと考えています。

写真:くぼ農園写真:くぼ農園
写真:くぼ農園
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